ジオ・オーストラリア社編  イラスト担当:バーバラ・ジェンキンス

 

序文

 

この教本に含まれる数々のレッスンは、グループ学習による生徒たちの協調性を養い、問題解決力を向上させると同時に、その主目的である、数と形と空間に対する生徒たちの理解力を向上させることを目指しています。さらに、生徒たちの思考力や表現力を向上させ、算数には図形を観察し、総括し、描写することも含まれているということを教えます。

 

ジオシェイプはユニークな組み立て式システム教材で、大小2つの正三角形と、二等辺三角形、直角三角形、正四角形、正五角形、正六角形、正八角形、正十角形の8つの形の異なったシェイプがあります。各シェイプは接合部分をもったフレーム(骨組み)だけでできているため、網状の平面から立体を組み立てることができ、でき上がった立体を観察するのに最適です。さらに、ジオシェイプには正三角形(小サイズ)、正四角形と長方形のパネル(板)があり、これらのパネルはそれぞれ同じ形のシェイプにはめ込んで装着できるように設計されています。パネルを使用することで面を持った立体を作ることができ、色透明のパネルですので、生徒たちは作った立体の向きを変えることでパネルの色の変化を楽しんだり、重なり合ったパネルの混合色を楽しむことができます。

 

先生方には、図形と空間を教えるときに、ジオシェイプがいかに利用価値の高い優れた教材であるかお分かりいただけると思いますし、生徒たちの学習意欲を駆り立てる楽しい教材であることにもお気づきいただけると思います。この教本は、ジオシェイプの持つ無限の可能性を探求する先生方をサポートするために書かれたのもので、この教本を使うことで生徒たちの学習意欲の向上に寄与し、先生方のご負担を少しでも軽減させるのにお役に立てれば幸いです。

 

この教本に含まれるすべてのレッスンは、現場の先生によりすでに実証済みですので、自信を持ってお勧めすることができます。また、この教本は、文部省のカリキュラム(注:オーストラリア国内のカリキュラム)にそって、それと同じ観点から設定されています。

 

この教本に含まれるレッスンはすべて同じフォーマットで構成されており、各レッスンは「生徒用ワークシート」と、「先生への手引き」から構成されています。先生への手引きには「単元目標」と「発展学習」があり、単元目標には、学習内容、所要時間、グループサイズ、使用するジオシェイプの種類と数、そして生徒が習得すべき関連用語の5つの項目が設定され、発展学習では、単元学習から発展した応用問題やチャレンジ問題が紹介され、それらの指導方法について現場の先生の声を基に解説しています。

 

「生徒用ワークシート」では、生徒が『自ら学び、自ら考える環境』を与えるため、できるだけシンプルな文章で設問を設定しています。そうは言っても、先生方の指導を必要とすることは言うまでもなく、「先生への手引き」はそういった観点から書かれています。